
二つの作品の関係について気になったので調べてみました。
作者
- オズの魔法使い: L. フランク・ボーム (L. Frank Baum) 1900年、初版出版
- ウィキッド: グレゴリー・マグワイア (Gregory Maguire) – 小説の作者、1995年出版、ミュージカルの脚本はウィニー・ホルツマン (Winnie Holzman)、音楽・作詞はスティーブン・シュワルツ (Stephen Schwartz)、2003年、ブロードウェイで初演
時系列
- オズの魔法使い: ドロシーがカンザスからオズの国へ迷い込み、仲間たちと出会い、西の悪い魔女を倒し、オズの魔法使いに会って故郷へ帰るまでを描いた物語です。
- ウィキッド: 西の悪い魔女エルファバと、良い魔女グリンダ(原作では北の良い魔女)の知られざる友情と葛藤を描いた前日譚です。オズの魔法使いで悪役として描かれるエルファバの視点から、彼女がなぜ「悪い魔女」と呼ばれるようになったのか、その背景にある物語が語られます。そのため、ウィキッドの物語は『オズの魔法使い』よりも前の時代を描いています。
関連性
『ウィキッド』は、L. フランク・ボームの『オズの魔法使い』とその後のオズの物語、そして1939年の映画『オズの魔法使』にインスパイアされて創作されました。グレゴリー・マグワイアは、特に『オズの魔法使い』に登場する西の悪い魔女に焦点を当て、彼女に名前(エルファバ)を与え、複雑な過去と人間性を持たせた物語を紡ぎ出しました。
『ウィキッド』では、『オズの魔法使い』に登場するキャラクターたちの若き日の姿や、物語の裏側、異なる視点からの解釈が描かれています。例えば、
- エルファバとグリンダの出会いと友情、そして二人が異なる道を歩むようになる過程。
- オズの魔法使いの真の姿や、オズの国における政治的な背景。
- 『オズの魔法使い』で断片的に語られる出来事やキャラクターの行動原理。
このように、『ウィキッド』は『オズの魔法使い』の世界観を借りながらも、独自の物語と解釈を展開していると言えます。オリジナルの物語をより深く理解するための、興味深い視点を提供してくれる作品だそうです。
そして、『オズの魔法使い』を読んだ子供達のリクエストに渋々答えて、続編が13冊も出ているらしいと、Wikipediaにはありました。渋々13冊も書いてるところは凄いです(笑)。
調べてみたら、日本語訳の児童書でシリーズとしても出てました。図書館で探してみようかな。

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