

ずっと気になっていた「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」に行ってきました。最初に出会った作品は「もうぬげない」。イラストの、微妙なかわいらしさに惹かれ、お話の絶望感が面白過ぎて、一気に虜になりました。そこからヨシタケさんの作品にすっかりハマってしまいました。
「りんごかもしれない」は、アイデアの宝庫。ありふれたものの中から、こんなにも多彩な発想が生まれるんだなぁと感動しました。気づかないものに光を当てる視点、普通の中の奇抜さ、それをさりげなく見せるセンス、全部がうらやましい。
展覧会は、日本橋にある「CREATIVE MUSEUM TOKYO」で開催中。すごくモダンな会場で、最初はオフィスビルの中にあって、エスカレーターで移動している時は「ここで本当に合ってるのかな…」とドキドキしました。でも会場に着くと、親子連れがたくさんいて「大丈夫だった」と安心。子どもも大人も楽しめる雰囲気で、入りやすかったです。
展示はというと、ヨシタケさんが普段の暮らしの中で感じたことを観察して、書き留めて、スケッチにしている過程がたっぷり見られました。アイデアスケッチや原画もたくさんあって、絵本ができるまでの裏側をじっくり見られるのが嬉しかったです。会場のあちこちには、絵本の世界を体感できる仕掛けもあって、子どもたちは大はしゃぎ。くすりと笑ったり、苦笑いしたりと、大人な楽しみ方の展示も醍醐味です。

グッズももちろん買いました。展覧会限定のものを2つほど。どちらもかわいすぎて選ぶのに時間がかかってしまいました。「たっぷり増量タイプ」という名の通り、内容盛りだくさんで見応えも十分。でも正直、時間が足りなくて全部は見きれませんでした…。できればもう一度行きたいけれど、入場料2000円はちょっと高いなぁ、というのが本音です。

それでも、かわいくて、くすっと笑えて、ちょっと考えさせられる。「ヨシタケシンスケ」の魅力を改めて実感できる展覧会でした。行けてよかったです。
わたしの読んだヨシタケシンスケさんの本

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