宮崎駿監督が10年ぶりに世に送り出した長編アニメーション。
母親を火事で亡くした主人公が、東京を離れて、地方に引っ越すことになった。そこで、母親の妹と再婚した父と一緒に、広いお屋敷に住むことになる。そのお屋敷で見かけたのが不思議な青サギ。その青サギを追いかけるうち、異世界に迷い込んでいく。
映画の情報が題名とポスター1枚と米津玄師さんの「地球儀」だけだったので、題名と歌から雰囲気を想像して見に行ったのですが、全く違うなーと思いました。
戦中、戦後の日本お話。「風立ちぬ」同様、金持ちは戦地に行かなくてもいいんだなーというのが、最初の感想かなー。父親の再婚相手が母親の妹だとか、主人公が初めて出会った時にはもうすでに妹は妊娠していたとか、今までのジブリになかった、あからさまシーンが入っていたのはちょっと驚きでした。そして、主人公の男の子が、善良さだけでない描写も珍しいなと。
お屋敷に来た後の主人公は、生きて行く上での障害と選択に次々と出くわします。異世界で繰り広げられていく美しいけれど理不尽で容赦ない出来事が、次から次に襲ってくるのが圧巻でした。
いろいろな物や事が、何かの象徴なんだろうなーと思いながらも、わかったような分からないような(笑)。でも、溢れ出てくるイメージが面白かったです。相変わらず、奇妙な生き物が出てくるのはジブリだなーと思いました。ワラワラかわいい。インコはかわいくない。
そして、最後は、題名からどうしても呪術廻戦に繋がって、悲しくなりました。「生き方は決めた。あとは、自分にできることを精一杯やるさ。」
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