鬼を待つ ★★★★☆
清之助の動揺に信次郎が警鐘を鳴らすのがいいですね。伊佐治の心配をよそに、二人が関わっていくところが面白いです。どんな言葉を発して、どんな答えを口にするのか、どの場面も読むのに慎重になります。
ぼくがきみを殺すまで ★★★★★
何も知らなかった。誰かがやってくれている。大丈夫。いつか何とかなる。他人任せにしていることへの警鐘が鳴りやみません。知らなかった、できなかった、どうしようもなかった、だから動かなかった。それは否定につながるものではなく、受け入れて、肯定しているものなんだと、突き付けられました。
飲み込まれてしまうことを受け入れられないのならば、どんなに小さな力でも、抗い続けなければならない。希望はやってくるものではなくて、作り出すものなのだと。〈本当〉を歪ませないための強い力は、どうやって広げていけばいいでしょう。
ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 ★★★★☆
両学長のおすすめ本に入っていたので読んでみました。
幸せな金持ちになると題打ってますが、「幸せになる」と、お金も自然とついてくるようです。生き方として、大切なことがたくさん書かれていました。こんな考えで生きられたら、自分も幸せだし、周りも幸せになるんだな~ということがよくわかりました。
今の生活と正反対だな~と思いつつも、できることからやってみようかなと思わせてくれた本でした。「思考が人生を形づくり、感情が人生をコントロールしている」ことと、「日常的に話す言葉が運命をつくる」ってところが特に印象に残りました。言霊って本当だなぁと。
愚痴ばっかり言ってないで、楽しいことを考えていこうと思いました(笑)。
哲学 (幻冬舎よしもと文庫) ★★★☆☆
お笑いって、こんなに奥が深いんだなと思いました。ただ、話がうまいとか、時代の流れにのったのではなく、流れを見極め、しかも、対象者を育てていくってのは凄すぎます。自分以外を変えていくなんてのは、努力だけではどうにもならないことなのに、それを成し遂げているってのも、天才だと言われる所以なんでしょうね。
何をどうしたら、自分の思いを伝えられて、自分の思いを叶えることができるのか、常に考え、実行し、修正し、目標をもって生きるのは大変だけど、それが成功への唯一の鍵なんでしょうね。楽して、成功はない。天才も努力しているんだなぁ。
グラスバードは還らない ★★★★☆
凄いネタバレです。読むときは、お気をつけて。
途中はマリアがどうやって脱出するのかどきどきでした。下がだめなら、上は常套手段ですが、ジョンが来るとはね。完全にレギュラーですね。
そして、金持ちが飼ってるものなんて、キメラか人だろうと思ってましたが、普通の鳥なのかー、まったく魅力が伝わってこないなー、と思って読み進めてました。なので最後、めちゃくちゃ悔しい思いで謎解きを迎えました。
グラスバードは、産まれもしないし、戻りもしないのね。悲しく終わりました。
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