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【エリック・カール展】原画とダミーブックが面白い。

東京都江東区の東京都現代美術館で開催されている「エリック・カール展」に行ってきました。今回も「ぐるっとパス」を利用したので、通常2,300円の観覧料が1,840円になりました。企画展は割引率が小さいことも多いですが、今回はかなりお得感がありました。さらに、企画展のチケットでMOTコレクションも見られるので、満足度が高いです。

今回の展示で特に印象に残ったのは、絵本の完成原画だけではなく、制作途中のアイデアや構想が分かる展示が充実していたことです。最初のラフのような「ダミーブック」や、コラージュに使う紙素材なども展示されていて、「こうやって一冊の絵本が作られていくんだ」と、創作の過程が見えるのが面白かったです。

エリック・カールといえば、『はらぺこあおむし』が有名ですが、鮮やかな色彩表現が本当に印象的です。印刷された絵本で見るのとは違い、原画は「紙を貼って作っている」という実感が強くありました。大胆なのに不思議と調和している色遣いも大好きです。

それと同じくらい惹かれるのが、生き物の描写です。かなりデフォルメされているのに、細かい特徴をしっかり捉えているところが好きです。たとえば、いもむしの足の数を前後で変えていたり、クモの脚の関節がちゃんと表現されていたりします。単純化された可愛い絵なのに、生き物としてのリアリティもあるのがすごく魅力的だなと思います。

展示の説明文で印象に残ったのは、『ゆっくりがいっぱい』に登場するナマケモノについてです。ナマケモノの体に緑色が混ざっているんですが、なぜかと言うと、身体に藻が生えているから!だそうです。ナマケモノと藻の共生関係をここで初めて知りましたよ。

会場にはベビーカーを押した家族連れや、小さなお子さんの姿も多く見かけました。絵本作家の展覧会らしい、空気感がありました。静かに作品を見る大人だけの美術展とは少し違い、子どもたちが作品に反応している様子も含めて楽しめる展示でした。

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