
7月に入り、暑さが一段と厳しくなってきました。日課にしている散歩も、つい足が重くなってしまう季節です。それでも何とか頑張って歩いていますが、やっぱりこう暑いと、屋内で過ごせる美術館巡りが快適でいいです。
美術館の中は、涼しいを通り越して「寒い」くらいのところも多いので、羽織るものを一枚持っていくのが必須です。少しかさばってしまうのが難点ですが、体調を崩さないためには仕方ありません。
今回は、そんな涼も求めつつ「ミロ展」に行ってきました。残念ながら「ぐるっとパス」は使えませんが、改めて見に行く価値がありました!
ジョアン・ミロの作品は、ピカソに比べるとなんとなく形がわかるところが好きです。太陽や星、月といった自然の中にある形を、記号のようなかたちで象徴的に描いているのが特徴です。抽象的ではありますが、親しみやすさもあります。見ていて「これは何だろう?」と考え込まずに、自由に楽しめる感じがします。
線や図形が画面の中で自由に組み合わさっているのですが、その一本一本が今にも伸びていきそうな勢いを感じさせてくれます。そして、描かれている形のひとつひとつが、キャンバスから飛び出してどこかへ行ってしまいそうな躍動感があるのも好きです。
もし音が聞こえてきたら、きっと動き出すんじゃないかと思うくらい。楽しい気持ちのときも、悲しい気持ちのときも、その感情をそのまま作品に閉じ込めたような、そんな空気をまとっています。

展示作品の数も多く、見応えがありました。ミロの世界観にどっぷりと浸かりながら、非日常の時間を過ごすことができて、とても面白かったです。
夏の暑さに疲れたとき、静かで心が自由になれる美術館という空間は、本当にありがたい存在です。涼を取りつつ、アートで心も整えたい方に、おすすめです。

最近、ピンバッチ集めてます。手ぬぐい、かわいくてつい買っちゃいました。

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