
先月、「レオ・レオーニの絵本づくり展」に行ってきました。事前にオンラインチケットを購入しようと、MY Bunkamuraで予約したのですが、会場をすっかり勘違いしていました。会場もBunkamuraだと思い込んでいたので、現地に着いてみたら建物が閉鎖されていてびっくり。よく見直したら、会場は渋谷ヒカリエのヒカリエホールで、駅の反対側まで移動する羽目になりました。……残念なことに、よくあります。
今回は平日の開始時間に合わせて訪れたので、会場内は比較的ゆったりと鑑賞できました。遠回りした分は遅れましたが(笑)
レオ・レオーニの絵本といえば、やはり色彩の豊かさと、可愛らしい生き物たちが印象的です。登場するキャラクターは大きな表情の変化があるわけではないのですが、目の位置や小さな仕草で感情のニュアンスが伝わってくるのが魅力的です。今回は原画が数多く展示されていて、その筆致やコラージュの立体感を間近に見ることができました。特にコラージュ作品では、紙を貼り合わせた凹凸や糊の跡、重なりの工夫など、絵本の完成に至るまでの過程が垣間見られ、とても興味深かったです。
また、レオーニが使用していた画材の多様さにも驚かされました。絵具や紙の質感をはじめ、身近な素材を自由自在に組み合わせる姿勢からは、強い好奇心と探求心が感じられます。好きなことを徹底的に掘り下げ、それを作品に昇華する才能のすばらしさをあらためて実感しました。やっぱり絵本は読み物であると同時に、美術品ですねー。

さらに、レオーニ自身もお気に入りだと言っていた「ねずみ」のキャラクターはやっぱり特別に可愛い存在です。展示会場のショップやコラボグッズでも、ねずみをモチーフにしたアイテムが多く並んでいて、なごみます。絵本の中だけでなく、日常の暮らしにひょっこりあらわれるところもかわいいです。

「レオ・レオーニの絵本づくり展」は、作品の裏側を知ることで絵本の奥深さを実感できる展示でした。
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