
ぐるっとパスを使って、東京都庭園美術館の企画展「建物公開2025 時を紡ぐ館」に行ってきました。今回は、毎年恒例の建物公開展です。夏に開催されるのは約6年ぶりだそうで、新緑がまぶしい庭園の景色を、歴史ある建物の窓越しに眺めることができました。
前回訪れたときは、蜷川実花さんの写真展を目当てにしていたため、建物自体をじっくり見ることはできなかったのですが、今回は館内をしっかり堪能しました。
この建物は、もともと皇族の邸宅として昭和初期に建てられたもので、その後は首相公邸や迎賓館としての役割も果たしてきたそうです。アール・デコ様式を取り入れた優美な内装は、細部までとても凝っていて、特に印象的だったのは壁紙やシャンデリア、ラジエーターカバーの装飾でした。どこを見ても、当時の職人技と美意識が息づいているようでした。

今回の公開では、本館3階にある「ウインターガーデン」も特別に開放されていました。普段は立ち入れないエリアなので、見応えがあり、ちょっとしたご褒美のような気分でした。ガラス張りの天井から光が差し込み、静かな空気の中に時間が止まっているような空間でした。
ミュージアムショップでのお土産は、ステンドグラス風のマグネットバッジ。色合いが美しく、思わずひと目惚れしてしまいました。バッグや洋服のワンポイントに付けたくなります。

最後は、美術館内のレストランでランチを…と楽しみにしていたのですが、あまりの行列に断念しました。気を取り直して、近くの和食屋さんに入り、刺身定食をいただきました。新鮮でとても美味しく、おなかも心も満たされました。

美術館そのものが一つの芸術品のような東京都庭園美術館。静かな時間の中で、歴史と美しさに触れることができて、とても豊かなひとときでした。次回は、紅葉の季節にも訪れてみたいです。

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