
西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館|国立西洋美術館
上野の国立西洋美術館で開催中の展覧会「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで サンディエゴ美術館vs国立西洋美術館」に行ってきました。
この展覧会は、サンディエゴ美術館と国立西洋美術館が所蔵する絵画をテーマ別に並べて、見比べられる構成になっています。たとえば「同じ構図」「似たようなモチーフ」など、普段なら別々の場所で出会う作品を一緒に見ることができるという贅沢な展示です。
音声ガイドを借りて、じっくり説明を聞きながら細部を見比べるのが楽しいです。作品の前で立ち止まって、描き込まれた服のひだや装飾品、背景の細かな描写までじっくり観察できます。

とはいえ、私はやっぱり人物画より静物画や動物画の方が好みです。今回も目を引かれたのは、静かに佇む果物や食器たち、そして動物たちのリアルさ。質感や、空気感がよかったです。
展示の中でも特に人気だったのは、「神の仔羊」という作品です。展覧会のポスターやグッズにも使われています。ミュージアムショップでは関連グッズがずらりと並んでいて、ぬいぐるみがとても可愛かったです。供物なので、足が縛られている姿が印象的で、シュールなのところがいい。でも今回は、泣く泣くぬいぐるみは見送り、ブローチだけをお土産にしました。

国立西洋美術館の展覧会は、絵画の面白さを改めて実感できる場所だし、常設展も充実していて、何度でも訪れたくなります。作品と向き合いながら過ごす時間は、日常を忘れて心が豊かになるようなひとときです。今回の「どこから見るか?」という視点も、新しい絵の楽しみ方を知ることができてよかったです。
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