青森旅行の最終日は、文化と芸術をしっかり味わう一日になりました。訪れたのは、「三内丸山遺跡」と「青森県立美術館」。どちらも青森を代表する観光スポットでありながら、それぞれ全く違った魅力を持っていて、とても充実した時間を過ごせました。

まず向かったのは「三内丸山遺跡」です。ここは、縄文時代の大規模な集落跡として知られています。縄文時代って一括りに思っていましたが、実はとても長い年月があって、人々の生活も少しずつ進化していたんだなと実感できました。復元された竪穴式住居や高床式倉庫などを見ていると、「ここで人が暮らしていたんだ」とリアルに感じられて、とても興味深かったです。しかも、今も発掘調査が続いていて、新しい発見がこれからも出てきそうな気配があります。過去と現在が交差しているような、ワクワクする場所でした。

そのあと向かったのは「青森県立美術館」。ここでのお目当てはもちろん、奈良美智さんの「あおもり犬」です。高さ8.5メートルの巨大な犬は、白くて静かで、どこか寂しげに佇んでいました。展示の説明によると、1年ぶりに“水浴び”をしてピカピカになったとのこと。発掘されたような土の中に埋もれるような姿が、「これからどんな世界を見ていくのかな」と想像させてくれて、なんだか感慨深かったです。

そのほかにも、青森出身の芸術家たちの作品がたくさん展示されていました。棟方志功の版画は迫力があって、色彩や構図も独特で目を引きました。そして、ウルトラマンシリーズの初期に登場するヒーローや怪獣をデザインした成田亨の作品も!懐かしさと芸術性の両方を感じる展示でした。そういえば、以前この美術館で鴻池朋子さんの企画展が開催されたときも行きたかったんですよね。見逃したのがちょっと悔やまれます。

そんなこんなで、青森旅行の最終日は、知的好奇心をくすぐるアートと歴史に触れる一日となりました。美しい自然と豊かな文化に出会えた、楽しくて印象深い旅でした。
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