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【ぐるっとパス】曜変天目が輝く!静嘉堂文庫美術館の魅力

ぐるっとパスを使って、静嘉堂文庫美術館に行ってきました。Googleマップで場所を調べて行ったのですが、最初に着いたのは明治安田生命保険相互会社の入り口でした。立派な門構えで、守衛さんもいて、とても入りづらい雰囲気。思わず足が止まってしまいましたが、場所は合っていました。

帰り、反対側の入り口から出ると、吹き抜けの明るい空間が広がり、展覧会のポスターも大きく貼られていて、一気に入りやすい雰囲気に変わりました。最初からこちらに回り込めば良かったです(笑)。

館内では、「静嘉堂の重文・国宝・未来の国宝」という企画展が開催されており、山水図や屏風絵など、多彩な日本美術の名品が展示されていました。修理を終えて初公開となる作品も多く、まさに見ごたえたっぷりの内容でした。

水墨画の濃淡で描かれた山水図も静かで美しく、眺めていると時間を忘れます。その中でも特に印象に残ったのは、酒井抱一の《麦穂菜花図(ばくすいさいかず)》です。麦と菜の花が描かれ、それぞれの上空には雲雀が飛ぶ穏やかな春の情景。絵の中の空気の温かさを感じられて、一瞬の季節のきらめきが永遠に封じ込められたような、美しい作品でした。

そして今回の目玉ともいえるのが、国宝《曜変天目(稲葉天目)》の展示です。曜変天目とは、中国・建窯で焼かれた黒釉の茶碗で、斑紋の周囲に青を基調とした光彩が浮かぶ、奇跡のような美しさを持つ器です。完全な形で現存するものは、国内にわずか3点しかなく、その希少さからも「幻の茶碗」と呼ばれているそうです。

実際に目にした曜変天目は、黒い釉薬の中に青や紫が星のように輝き、まるで小宇宙を閉じ込めたような幻想的な存在感でした。撮影禁止だったのが少し残念ですが、実物を目にできた感動は格別です。

展示を見終えてから、ミュージアムショップにも立ち寄りました。ここでは曜変天目関連のグッズがとにかく充実していて、「曜変天目愛」がひしひしと伝わってきます。特に驚いたのが、ほぼ原寸大の曜変天目ぬいぐるみ。8800円という価格にもびっくりしましたが、あの神秘的な輝きをぬいぐるみで再現する発想がすごいです。

定番の絵ハガキやマグネットのほか、「曜変天目アロハシャツ」や「曜変天目バケットハット」まであって、もはや一つのブランドのような展開。どれもユニークで、見ているだけで楽しかったです。購入したのは、いつも通りのピンズです。

刀剣乱舞で登場する宝物「曜変天目」は、この「稲葉天目」がモデルでした。イラストが美術館の写真そのまんまだったし、更に本物見られて感慨深い。

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